人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お花・お庭・子育て


by mothergarden
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

娘がうまれた時のこと 9 「6日目」

3月7日
産後6日目

Yさんが来てくれて、おっぱいマッサージと搾乳をしてもらい
「今日、私も県中に呼ばれてるんで、ご一緒します」とYさん
へ~どうしたのかな?

「S病院(検診に通ってた病院)で、おりものの検査したって言ってたよね?」とYさん
「うん、したよ」と私
「結果聞いた?」
「そういえば、聞いてないわ それが、どしたん?」
この会話がどう終わったか、覚えてないけど、こんな話をしたと思います

車椅子を押してもらい
Yさんと主人と3人でNICUに行きました

まず、Yさんがお話しを聞きに
その後、私達が呼ばれました

H先生は、とても真剣な表情でした
「ここに運ばれた時、肺が真っ白になってましたが、峠は越えました
飲んだ羊水から、GBSという菌が出ました
お母さんの会陰を通る時に感染する菌です
この菌を持つお母さんは、10人に一人
お母さんが持ってても、問題はありません
産まれてくる赤ちゃんが感染する確率は1%
赤ちゃんが感染すると、大変です
24時間以内にほとんどの子が死にます
去年も、他の病院から搬送された子が二人死にました
病院で、おりものの検査はしたんですよね?
病院には、助産婦さんから、伝えてもらうように言いました」
こんなことを、おしゃったと思います

産後でボーッとしてる頭に
何のことを言ってるのかよくわかりませんでした
ただ、紙に「GBS]と書いて、10%、1%、24H
と書かれた単語だけが、頭に残りました

出てきて、Yさんに会うと
「GBSで助かるなんて、よかった・・・」と泣きじゃくっています
またYさんが、私のために泣いてくれている
あの時は、それしか状況を把握できませんでした

よく考えると恐ろしくなりました

私は、産後5日間、ずっと考えていたんです
「赤ちゃんは全てを分かってる」と言うのに
どうして、羊水を飲んでNICUに行ってしまったのか?と

羊水を飲んで運ばれることがなかったら、
その症状に気づかず
24時間以内に死んでいたと思います

他の病院だったら、羊水を吸引して、様子を診よう と言ってる間に
手遅れになっていたかもしれません
私達は、NICUに頼るしかなかったために助かったのです

赤ちゃんが、産む場所を選ぶとは、本当だと思いました
そして、本当に運と生命力に恵まれているのだと!

そういえば、へその緒が二重巻きだったと聞いたとき
「伸びきってたから、妊娠初期の頃から、巻いてたと思うよ」
とI先生が言っていましたが

それで、助産院を知らせてくれたのかもしれません 
助産院を知る前は、「スイカ」や「なし」 ばかり食べて、
腹帯も知らず、とても冷えた身体でした
Yさんに会ってから
「足湯をしっかりして、腎臓を温めた子は、へその緒を巻いてても、
丈夫で、切れにくくなる」と聞いたことがあります

この時期から、生命力を発揮してたのかもしれません
よく言えば、プラス思考
まあ、親ばかな話しですけど・・・

Yさんが、S病院に確認したら、
私が、おりものの検査をした時は、陰性だったそうです
私がその後に感染したか、一回の検査でたまたま出なかったか・・・
1%の確率ですから、この検査を省く病院も少なくないそう
もし、陽性が出ていたなら、薬(ペニシリン)を飲んでお産に望むべきだったようです
感染した赤ちゃんは、大人の10倍のペニシリンを投与しても、
死んでしまう確率が高い と本に書かれていました

「起こることには、必ず理由がある」
といつも、話道塾の喜田先生の言葉を思います

私は、こういう道をたどらないと、親になれなかったのでしょう
この経験をすることでしか、学べない試練を、
私は選んで産まれたのだろうと思います

眠れなくても、おっぱいが切れても、
早く、抱っこして、おっぱいをあげてみたい!
待ち遠しくて仕方がありませんでした
娘がうまれた時のこと 9 「6日目」_a0047618_23374793.jpg

by mothergarden | 2005-11-18 23:40 | 娘がうまれた時のこと