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お花・お庭・子育て


by mothergarden
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娘がうまれた時のこと 7 「三日目 四日目」

3月4日
産後3日目
この日が、一番辛い日でした

おっぱいを飲ませれないので、搾乳して
保冷パックで冷凍して、NICUに持っていくことになっています
経過を診て鼻の管から、流すそうです

この日は、10ccだけだけど、Yさんが搾ってくれて、冷凍しました
飲ませてないと、おっぱいは止まります
吸わせれないので、3時間おきくらいに、搾るか、乳首を刺激した方が良いそうです

でも、痛い!
よく出る場所は、もう擦り切れています
Yさんも「ここ痛そうやね でも、この場所が出やすくて・・・」

なんとYさんは、あの頃、一日3回、搾りにきてくれていました
自宅から、20キロはあるでしょうに
おまけに、双子ちゃんのお母さんで、主婦で
Yさんを必要としてる人は、私以外にもたくさんいらっしゃいます

早朝、お昼、夜は子供を寝かせてから、出てきてくださいました
本当は、自分で搾れば良いのだけど
かなりの貧血と頭痛で、頭がわれそうです
チャレンジしてみたけど、うつむく姿勢がフラフラになりました

「おうち大丈夫なん?」と聞くと
「お義母さんが、この状況を知って、家のことはいいし
精一杯のことしてあげなさいって言ってくれたんや」
本当に感謝です

「搾乳機ってどう?」と私が聞くと
赤ちゃんが吸いにくい乳首の形になってしまうそうです
そんなこと聞いたら、使うはずありません
まだ、あげたことのない「おっぱい」嫌われたくないですからね

妹が私に聞いて欲しいことがあると言います
「悩んだけど、知っておいた方が良いと思って・・・」

友達の家のお隣にNICUの看護婦さんがいて、二人は私の話をしたそうです
その看護婦さんは私の友達に「今日こそお母さんが(私のこと)来ると思ってたのに
なんで来なかったのか?母親なら、面会に来て、この状況を受け入れるべきやろう!」
と言ったそうです

とてもショックでした
友達は私に言える訳もなく、妹に話したそうです
私の知らないところで、友達にそんな事を言う看護婦さんがいるなんて
本当に辛い言葉でした
「私だって、会いたいし、状況も聞きたいよ!」

主人が、NICUに面会に行ってきたけど
「もう少しかかるって」
3日間様子をみるって言葉を信じてたのに、明日も帰ってこれないのか・・・

夜寝る前、刺激ではなく、おっぱいを搾ってみました
もう少し入院てことは、できるだけ搾って持って行ってあげなきゃ!

うつむいて、搾る作業は頭が割れそうです
母が「搾ってあげるか?」と言うけど
「大丈夫・・・」
ひとりになりたかったのです

あの時は、悲しくて、寂しくて、どうしてよいか分かりませんでした
もう限界 というところでやめて、冷凍しました
やはり、Yさんほども搾れません
こんなちょっとの量、なんになるのか?というほどです

「いつになったら、飲ませてあげれるのかな~?」
泣いてしまいました

その日、主人がいないので、母が隣の部屋で寝てくれてました
声を出さないように泣いていたけど、聞こえてしまったようです
「頭痛いんか?」と鼻をかんでる私のところに来ました
「うん 割れそう・・・」
後ろから肩を揉んでくれます

泣いてるところを見せたくありませんでした
母もつらいでしょうし・・・
でも、察してるようです なぜ泣いてるのかも
そして母が「本当に良いお産やったよ 誰がなんて言っても
あの場におった人には、分かるから!」
「うん・・・」もっと泣いてしまいました

明日、私の身体を心配されても反対されてもユイに会いにいきたい!
決めていました

3月5日
産後4日目

Yさんに思い切って言ってみました
熱もあるし、血圧も高い、貧血
まだ、身体のことで反対するかな?とドキドキしながら・・・
「今日、NICU行ってみようと思って」と私
「会いたいよね~そうやよね、会いたいよね~」
私の気持ちを理解してくれた言葉がうれしかったです

Yさんは、「私も一緒に行きます」
私が、病院の中を歩ける状態でないし、車椅子を押してくれると言うんです
「行って良いの?うれしい!」
「でも、車椅子?」自分はもう会いに行くつもりで気合を入れてますから
笑ってしまいました

Yさんが、お産された時のお話しを聞きました
Yさんは、同じ病棟にいて、NICUに面会に行ってたそうです
「赤ちゃんに会える一心で、行く時はルンルン♪、帰りはドーっと疲れがでるんや」
まだ、NICUがどんな所か想像もつきません

昨日、搾ってもらった、たった10ccの保冷パックおっぱいを
クーラーボックスに入れてもらいました

主人の運転する車に乗ります
本当は、車のシートに座ってるだけで、さーっと血の気が引いてくようでした
でも、うれしくてワクワクしています
病院に着いて、車椅子に乗り、Yさんが押してくれます
外来を通過する時、たくさんの人を見るだけで
疲れるから目をつぶっていうように言われました

NICUに着いて、主人から白衣を着て、手を洗う作業を習います
何がどうなってるのか、産後のぼーっとした頭がついていきません

中に入ると、たくさんの保育器や器具、赤ちゃんの鳴き声・・・
主人が案内してくれて、ユイの保育器の前に来ました

「やっと会えた!」涙がとまりません
うれしくて、うれしくて・・・
両親以外の面会者は遠くのガラス越しに見るだけです
Yさんがこっちを見て泣いています「うん うん」とうなずいて・・・

看護婦さんから、状況説明がありました
今日の体重、管を一本抜いたこと
「今日は少し鼻の管から、ミルクをあげました」
「えー」
「点滴以外に、ミルクの許可がおりたのはうれしいけど、
一番最初は母乳をあがたかったな・・・」とちょっとショック
でも、会えただけで気分は舞い上がっています

主人はビデオを撮ってくれています
ユイは、点滴とちょっとのミルクでお腹がすきすげて
激しく泣いています
でも、ちょっと泣き止みました
「やっぱり、お父さんとお母さんが来てくれたって分かるのかな!」
と看護婦さん

私の疲れを考えて、ほんの何分かで、帰ることにしました
帰り道は、また辛い道のりです
帰って寝るしか、ありません
「いつ抱っこできるのか、いつおっぱいをあげれるのか」
待ち遠しくて、待ち遠しくて・・・

帰ると、母がビデオを見て泣いています
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by mothergarden | 2005-11-16 21:49 | 娘がうまれた時のこと